社長ブログ

店舗設計事業⑦ ~フレキシブル空間~

余裕の空間が無く、ギリギリで設計すると、

後で変えたいと思った時、どうしようもなくなることがあります。

そのため、余裕を持った設計をすることをおすすめします。

2割くらい余裕を持った感じで考えた方が良いです。

 

よくよく考えるとそんなに収納はいらないのに、

収納がたくさんなければだめだとか。

この空間はこのくらい広くなければだめだとか。

空間は広くしたいという先入観からか、

どんどんスペースを無駄遣いしてしまいます。

では、店舗設計における空間づくりは、どのように注意したら良いのでしょうか。

 

 

①人と人のパーソナルスペース

事務所やレストランに特に多く見受けられますが、

空間にたくさん詰め込むことにより、

パーソナルスペース(他人に近づかれると不快に感じる空間)を壊してしまって、

居心地が悪くなり、生産性が下がり、結果的に経営が悪くなってしまうのです。

 

例えば、お店のカウンターに椅子を8脚で良いところ、10脚並べてしまうとします。

すると、お客様同士の距離が近くなり、カウンターにお客様は座らなくなります。

まさに本末転倒です。

また、あとから席を増やしたい、機械を置きたいとなったレイアウト変更の場合にも、

余裕があると良いですよね。

 

②導線

店舗設計において、導線を考えすぎる人がいます。

廊下が狭いと、人と人がぶつかるからダメだとか。

しかし、よく考えてみると、不要な考えもあるんです。

 

例えば、事務所の中で通路部分を作るとします。

すると、人がすれ違えないことを指摘する人が出てきます。

しかし、その通路は1時間に2~3人通る程度の通路なので、狭くても問題ありません。

1時間に100人通る廊下と、2~3人しか通らない廊下を同じ感覚で考える人が多くいます。

このように、感覚だけで考えてしまうと、どんどん無駄な空間が増えてしまいます。

理論的に考えて、本当に必要な空間を考えてほしいものです。

実際に店舗運営しているところを想像して、本当に必要な空間を考えてください。

 

収納に関しても考え方は同じです。

収納は面積ではなく、仕組みです。

稼働棚を付ける等、工夫次第で、同じ面積でも収納量が2倍も3倍も変わります。

 

事務所やお店の収納は特殊。

それを想定した収納を考えなければなりません。

システム収納と言っても、専門の収納は無いので、

設計の段階である程度、収納計画を作る事が重要です。

そして、2割の余裕を残す、8割収納を目指すことをおすすめします。

 

以上の点に注意して空間を考えてみると、より良い店舗づくりができるはずです。

 

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