前のブログで書いた「①実物大の空間を再現する」についてご説明します。
家づくりの際、部屋の広さについて建築士からお客様へ
「リビングは〇〇㎡です」「12畳分です」
などの説明をすることがあります。
一度でもそうした広さの部屋に住んだ経験がある方であれば、
なんとなくのイメージはつくかもしれません。
しかし、住んだ経験がない方にとっては、
それらの部屋の広さをイメージしにくいのではないでしょうか。
その部屋の広さも実際に机やいす、棚などの家具を置いたりすると当然狭くなり、
注文時のイメージと完成時で誤差が生まれます。
また、窓の有無、壁紙の明るさなどでも部屋のイメージは変わってきますので、
慎重に決めたいですよね。
私がどのようにして「実物大の空間を再現する」かというと、
可動式の間仕切りがあるショールームをご用意します。
その間仕切りを動かすことで部屋の広さを変えることができ、
実際に「〇〇㎡だとこのくらいの広さで、〇〇㎡だとこのくらいの広さです」
とご説明しながらお客様に広さを実感していただくわけです。
併せて、部屋に家具も設置することで家具と壁との距離を感じていただいたり、
間仕切りに窓や着せ替えの壁紙を取り付けたりすることで、
限りなく実物に近い状態を創り出すことができます。
「わざわざそこまでのショールームを用意するのは大変じゃないんですか?」
と思われるかもしれません。
しかし一見、非効率に見えることでもお客様がよりご満足いただけることを考えれば、
この「実物大の空間の再現」はとても良い仕組みだと考えています。
今はまだできませんが、数年後、実現する予定です。