今日はサッシについてお話します。
私は、福島市におけるベストなサッシは、ハイブリッドサッシだと思っています。
ハイブリッドサッシとは、枠の外側がアルミで内側が樹脂でできているサッシのことです。
家づくりで、窓についてハウスメーカーに相談すると、
俗にいう樹脂サッシをおすすめされるケースが多いとききます。
樹脂サッシとは、外側も内側も樹脂のサッシです。
アルミは熱が伝わりやすい一方、
樹脂は熱が伝わりにくいため、断熱性が高いと言われているからです。
しかし、樹脂サッシにも、メリットもあればデメリットもあります。
それは、数十年後にメンテナンスが必要になるケースが多い、ということです。
これからの家は、30~40年ではなく、60~70年もつ時代になってきますので
サッシも70年間メンテナンスフリーが理想ですよね。
アルミ部分は半永久的ですが、樹脂部分は数十年で劣化します。
具体的にはヒビが入ったり、表面が風化するとのことです。
また、断熱性の観点から考えると、サッシや断熱材の性能だけに目を向けるのではなく、
風が吹き抜ける・・・エアコンの風がいきわたる・・・冷っとしない素材を使う・・など
設計で考えなくてはならない観点がたくさんあります。
つまり、60~70年もつ住宅づくりという概念からいくと、
断熱性が良いというだけで、外側も樹脂にするのは疑問です。
北海道など、極寒の地域ならわかりますが、
福島市は、1年間のうちに真夏日、真冬日はそんなに多くありません。
その短期間のために樹脂サッシにするのはどうでしょうか。
建築業界の中で、樹脂サッシか、ハイブリットサッシかの論争はあります。
樹脂サッシを推す人は、断熱性が高いだけが正義のように考えているようです。
建築に関しては全て当てはまりますが、断熱性だけ良ければ良い家なんてありません。
様々なことがバランスよく設計されていなければならないので、
私は総合的に見て、ハイブリットサッシをおすすめしています。