前回までにお話した住宅のリノベーションとは別に、
今回から、テナントとオフィスのリノベーションについて考えていきます。
まずはリフォームとリノベーションの定義を改めて確認します。
リフォームは、建物の老朽化した部分を新築時の状態に近づけること。
つまり、原状回復です。
リノベーションは、今の時代に合った、さらに使いやすい状態に作り直すことで、
性能や価値を向上させることです。
テナントのリノベーションとなると、リニューアルオープンを指します。
ここまでは、一般的な話です。
私たちがテナントのリノベーションにおいてさらに付け足したい要素は、
“マーケティング要素”や“ブランディング要素”です。
一世一代のリニューアルオープンですので、
建築的な機能を満たすだけではなく、
お店の宣伝効果も満たす設計や、ブランディングに貢献できる仕組み、
さらに環境整備を、建築と同時並行で考えて設計したいものです。
逆に言うと、世の中にはそれらの要素を考えずに、
機能的な目線からしか考えていない建物が多すぎます。
一方、大企業は、マーケティング要素やブランディング要素を踏まえて設計しています。
私のブログで度々登場するびっくりドンキーはもちろん、
ガリバーやダイユーエイトがそうです。
建物にテーマがあって、看板の名前を読まなくても瞬間的にわかります。
こういったことが、中小企業でもできるようになるよう、
りのいえでは、テナントのリノベーションを行っていきたいと思っています。