家を創るプロセスを、もっともっと充実させていきたい。
そんな願いをいつも抱いています。
それは「現在の家創りのプロセスは
お客様にとって本当に良いプロセスになっているのか?」と
私はいつも疑問を感じているからです。
もちろん、私の前回、前々回のブログでご紹介した
「コーチング」「カンファレンス」「お客様ボード」等の方法を
お客様との打ち合わせの際に取り入れたら、より良い家が創られるでしょう。
でもそれだけではない。
まだアイディアがあるんです!
それは、「空間の実物大での表現」です。
・・・この言葉から私が描いているイメージがつきますか??
一言で言えば「家づくりを実物大の模型で作ること」です。
ほとんどのお客様は家づくりにおいて
「リビングの大まかな構想」「子供部屋6畳」など
部分的なイメージはできます。
しかし、リビングに置く机やいすの大きさ、
それらを含めたリビング全体の広さになるとイメージが湧きません。
家の図面と併せて見てもおそらくわからないでしょう。
これを実物大の模型で表すことでイメージしづらかった空間が、
イメージしやすくなります。
では、どのようにして空間の実物大のでの表現をするかというと、
2400mmほどの天井がある場所を用意して
壁は移動式の板や布にします。
キッチンや階段にはキャスターを付けて配置の変更もできるようにします。
さらにソファやテレビもダミーでセッティングしておけば、
お客様がインテリアを選ぶ際の参考にもなるでしょう。
家を創っていく過程でこの模型を体感すると、
ぼやっとしかわかっていなかった実際のスケールを
イメージしやすくなります。
現在はイメージを膨らませる方法として
3D技術を用いて映像で体感できるという場所もあります。
しかし、これについて私は本質を逃していると思います。
なぜなら3Dはお客様に実物大の空間をイメージしてほしくてやっているんですが、
全体的な景色はわかっても距離感がわからないわけです。
これではまるで3D映画を観ているようなものなので、本末転倒です。
私は家創りの新しい色のプロセスとして、
この「空間の実物大模型」や、前回までにお話しした
「コーチング」、「カンファレンス」、「お客様ボード」を、
住宅業界に取り入れていきたいと考えています。