私が考える教育論についてお話します。
私は、人生の幸せに「学業」は関係ないと思います。
子供に勉強をさせるだけに一生懸命になる親がいますが、
それは違うのではないかと思うのです。
受験勉強をスポーツと考えてみましょう。
全員参加の点取りゲームで、誰が一番点数を取れるかどうか。
受験勉強によって、自分が成長するという機会を見つける人もいますので、
一概に勉強だけを否定するわけではありません。
しかし、勉強以上に身に付けさせなければならないのは、“問題解決能力”。
人間という生き方の中で、自分で成長する力であり、
理想的なゴールに自力でたどり着く力です。
どんなに知識があっても、その“問題解決能力”が無ければ、
何の意味もありません。
もちろん、勉強をすることを通して身に付ける人もいますが、
学校で良い点数を取るという事が“問題解決能力”だと、
勘違いしてしまう親も中にはいます。
問題とは、現実と理想のギャップで生まれます。
理想の状態が想像できないとか、
理想の状態に行きたいと思わないとか言うのは、それ以前の問題。
よく教育のテレビ番組などで、何かを成し遂げている人物の親が出演し、
子育て論をインタビューされていることがありますが、
多くの方は「私はただ子供のやりたいことを応援しただけです」と言います。
まさしくそこです。
重要なものは、志、素直、謙虚、感謝、反省、自己観照、プラス思考、
コミュニケーション能力、整理整頓、実行力などの
バロメーターを伸ばしてあげることだと思います。
まとめると、“勉強で良い点数を取る”
という部活の中で、色々なバロメーターを伸ばし、身に付け、
結果として自分で問題解決できる大人になっていくのだと思います。
点数だけ良くて、バロメーターが低い大人は、
社会に出てから苦労するでしょう。