私が“名経営者”という観点で考えて、
名経営者と普通の経営者の違いを勉強していきついた答えが、
『仕向ける』です。
仕向けるというのは、子供が自発的にやるという事です。
子どもだったり、社員だったりが、自発的にやってしまうという風に仕向ける。
しつけ的な部分だけで全てをやろうとする、
強制的な教育を行う人がたくさんいます。
私の経験上、その子どもたちは、大人になってから苦労しています。
楽しいと思ってやった事が無いから、
自分からやるという事ができなくなってしまいます。
例えば、掃除一つとっても苦痛になってしまうのです。
それが、仕向けられて育った人は、
いつからか、“掃除は楽しい”に変わっています。
だから、大人になってからも、誰に言われるわけでもなく、
掃除をしてしまう。掃除をしないと気が済まない。
一方、怒られながら掃除をしてきた人は、
大人になってもその記憶がしみ込んでいるので、
掃除をしない大人になってしまいます。
ポイントは、自分からやるのか、強制的にやらされるのかの違い。
怒りすぎることで上手くいっているという、
親や経営者はいないでしょう。
勘違いしないでほしいのは、“怒るな”という事ではないということ。
もちろん、怒らなければならない部分もあります。
その基準の設定をどうするかなのです。
私の場合は、「人様に迷惑を掛けないレベル」であればOK。
整理整頓がそんなに上手じゃなくても、
挨拶がものすごく丁寧じゃなくても、
普通に生きていて、他の人に迷惑をかけるレベルじゃなければOKです。
怒る教育には限度があります。
あまりにも問題なものは強制的に直さなければなりませんが、
よっぽどじゃなければ問題はありません。
教育は子どもに完璧なものをさせなければならないと思う親がいますが、
その考えによって子どもを押し付けて強制することにより、
子どもが苦手意識やマイナスイメージを持ってしまうのです。
そして、結果ダメな大人になっていきます。
いかに子どもに自信を付けさせるか。
上手にできたら褒めてあげるなど、
子どもの物事のイメージをいかにプラスに持っていくかが重要です。
プラスのイメージを持たせるには、
子どもが自発的に行った事に対して成功体験をして、
「嬉しい!」「楽しい!」「気持ちいい!」と思うように仕向けること。
これが大事だと思います。