私が今まで見てきた会社の中で5Sを徹底していた会社は、
ディズニーランドだと思います。
それも圧倒的なレベルで。
なぜなら、バックヤードにすらゴミ一つ落ちていなかったから。
これはもう習慣とかそのレベルではなく、一言でいうなら、
そういう「空気」が社内に出来ていました。
この「空気」のすごさについて例を出しますと、
ディズニーランドにはキャストと呼ばれるアルバイトがいます。
キャストのサービスレベルの高さは、
ディズニーランドに行ったことがある人であればお分かりかと思いますが、
しかしながら誰しもキャストとしてとして入社したばかりの頃は、
ディズニーランドの空気すらわからないわけです。
あるキャストが入社して1週間目くらいでしょうか。
シャトルバスが停まるバス停でゴミをポイ捨てしたのです。
そしたらそのキャストの後ろに並んでいた他のキャストの人の視線が、
一気にそのキャストにいきました。
どのような光景か想像できますか?
「何あの人?ゴミ捨てたの?ありえないよね」みたいな感じですよ。
キャストといっても、ディズニーランドを出ればなんてことはない、普通の人たちです。
ギャルのような見た目の人もいるし。
そのような人でもキャストとして「何あの人?ゴミ捨てたの?ありえないよね」
という感じで見る。
こうした空気がディズニーランドではできています。
例えお客様から見えないバックヤードですらも。
これはもう誰かに教えられてできたものではないんです。
先輩から後輩へ教えられている習慣でもないし。
元々あって当たり前の空気。
でも、誰かが意図して作っている空気。
それがやはりディズニーのすごいところなんだと思います。