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【実例付き】注文住宅でよく耳にする造作家具(オーダー家具)とは

注文住宅の間取や収納を考えたときに、よく話題になるのが造作家具(オーダー家具)です。使いやすさや居心地の良さにも影響する造作家具について、詳しくご紹介します。

造作家具(オーダー家具)とは

注文住宅で家を建てる際に、家具や建具までもオーダーで造ってしまうことをいいます。建築と一体化した家具や棚、規格外のキッチンや洗面台などもオーダーメイドできるので、ライフスタイルに合わせた使い勝手を追求したり、細かい要望を反映できるのが最大の魅力です。前提として、造作家具は注文住宅でしか行えないことです。全国に拠点がある大手ハウスメーカーの企画住宅のように、あらかじめ間取や仕様が決まっている住宅商品ではできないことです。主にすべて手作りで家を建てる地元工務店や建築会社で対応しています。

造作家具(オーダー家具)はどんな時に必要とされるのか

企画住宅であれば、トイレの奥行きは畳一帖分の1800cmとサイズが決まっていたり、収納の奥行きは900cmと決まっています。対して、注文住宅は本棚一つにしても、最適なサイズを考える必要があるので、こだわればこだわるほど、間取も家具もすべて最適なサイズを導くことが必要になります。

ちなみに、900cmや1800cmなどのサイズは規定というわけではなく、造り手がキリがいいからという単純な理由も少なくありません。

また、日本の建築では、モジュール法という規定化された寸法基準で建築部材が構成されています。この規定にあわせて家の間取や構成を考えることが一般的ですが、注文住宅では全てこの規定通りというわけにはいきません。たとえば、スペースは無駄をなくして有効に使いたい、細部まで工夫して間取や収納を考えたい時などに規格基準を崩す必要が出てきます。このようにこだわったオーダーメイドの家づくりだからこそ、家具や建具を造作する必要が出てくるのです。

造作家具(オーダー家具)のメリット・デメリットは?

<メリット>

・家具を購入する必要がなくなる

・無駄なスペースをなくせる。

・収納が増える、使いやすくなる

・デザイン性が高められる

家具を買わずに収納が増えるということは、整理整頓がしやすくなることにつながります。ただ、私が一番推したいメリットは、素材を統一できることでデザイン性が高くなることです。結果、味わいや深みが出て居心地の良い空間に仕上がる。これがとても大事だと思っています。例えば一部屋で柱は杉、床は松、窓枠がタモの木、テーブルはイチョウだとしたら、ちょっとした部材の違いで統一感がなくなります。造作では使いやすさと居心地の良さを両立できるようにしたいですね。

<デメリット>

・造ってしまったら取り換えできない

・経年劣化で素材は傷んでしまう

家と一体化する場合がほとんどなので、一度造ってしまうと簡単に取り外すことができません。ゆくゆくライフスタイルが変わる可能性がある場合は注意しましょう。

経年劣化は、傷がついて見栄えが悪くなるというより傷がついても味わいになる、または傷がつかない素材を意識して使えば、多少問題にならないでしょう。

味わいのある素材・・・本物の無垢の木、石、アイアンなど

傷がつきにくい高耐久素材・・・モルタル、タイル、陶器、ガラスなど

造作家具(オーダー家具)の依頼方法、価格は?

フルオーダーの注文住宅の工務店、建築会社ならおおむね可能だと思います。もちろん、りのいえも可能です。よくオーダー家具や造作って価格が高いと思われるのですが、コストは材料の価格と手間に左右されます。たとえば、洗面化粧台や細かい建具は意外とお手頃な価格で作ることができます。幅1200mmで造作の洗面化粧台を製作した場合、カウンターに洗面ボウルを載せ、収納もできる鏡と水道の配管を含めて12万程度でしょうか。既製品の洗面化粧台の中間グレードの価格帯になります。逆に意外と高く感じるのはシンプルな本棚。品質と希少価値のある無垢の木を使えば、それなりの価格になります。

施工例でみる造作家具(オーダー家具)のポイント

以下でご紹介するのは実際にりのいえで作った造作家具の一例です。

<リビング>

ダイニングテーブルが統一感を崩すのであれば、カウンターキッチンがおすすめ。家の世界観、統一感を考えた素材を選びたいですね。

 

リモコンや本、小物で溢れてしまいがちな生活スペース。大きくてもミカン箱くらいまでの収納と本がきれいに収まる収納があるだけでだいぶスッキリするはずです。

<テレビボード>

テレビボードは配線が多くて困ってしまうケースが多く見られるので、なるべくスッキリと見せない工夫をしたいですね。

<玄関収納>

玄関は意外にも収納がほしいところです。シュークロークの他に傘やコートをかけるといった用途に合わせてオーダーメイドしたいですね。りのいえでは目的や用途に合わせ、空間デザインにも溶け込むような造作家具(オーダー家具)のご依頼も承っています。

造作家具(オーダー家具)の例をもっとみたい方は造作・小物のアイデアのページを参考にご覧ください。

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