家づくりにおける大事なバロメーターについて、
前回の続きです。
【経年美化・耐久性】
素材について、今はそれぞれ耐久性が良くなってきてはいますが、
ガラスみたいに年数が経っても変わらないものもあれば、
ゴムパッキンみたいに、カビが生えるものもあります。
耐久性が良いに越したことはありませんが、
古くなっても汚れない、経年美化でかっこよくなるというものを選んでおけば、
いつまでも価値の高い家になります。
また、既製品の建材だと、時間が経つと、安っぽくなってしまいます。
本物素材で作ることで、10年、20年経っても、味のある素晴らしい家になります。
【導線】
共働き世帯が多い現代は、もちろん家事動線は短い方が助かりますよね。
そこで私がおすすめしているのが、1階にファミリークローゼット。
洗濯動線が圧倒的に短くなり、
階段を毎日何度も上り下りしなくて良いですし、
長い人生で考えると、かなりの時間の節約にもなるのではないでしょうか。
【日当たり】
一言で「日当たりが良い」と言っても、床に日光が直接当たる必要はありません。
部分的に日が当たるより、家全体が明るい方が健康的に過ごせます。
眩しい明るさよりも、“暖かい明るさ”をいかに確保するかがポイントです。
【風通し】
福島の場合、気候の関係からなのか、あまり窓を開けない文化のように思います。
しかし、春秋など、エアコンを付けない時期に、風通しが良いのは大切です。
【景色】
窓を取り付ける位置によって、見える景色も変わります。
隣の家の壁が見える窓だったら、借景を考えて少し位置を変え、
空が見えるようにするなどの工夫もできます。
【くつろげる環境(音・照明・視線)】
音については、壁・屋根・天井・床に対策することで、
ストレスが減るはずです。
照明計画については、時間帯によってライトの色を変えるなど、
拡散型と集光型を使い分けることで、
日々の活動にも張り合いが生まれるはずです。
そして視線。道路から丸見えのリビングではくつろげません。
フェンスなどで視界を遮ってあげることで、
心置きなくくつろげます。
費用の問題もありますが、くつろげる環境まで考えて設計してくれる会社が、
なかなか無いのが現実です。
家づくりに必要な、すべての要素のバロメーターが、
平均的に高い家づくりを目指しませんか。