リノベーションをする事業を終え、法人化することにしました。
これは独立して1年半後、震災の4ヵ月前にあたる2010年12月のことです。
法人化したことで資金を銀行から借りられるようになったこともあり、
早速土地を購入。
「やっと1棟目を建てるぞ!」と意気込んでいる時に、
あの震災が起こりました。
正直、この時ばかりは思いました。
終わったな~…と。
しかし、呆然とする間もなく、
なんとその後は、リフォーム事業や建築事業が
お客様から引っ張りだこになったこともあって、
なんとか1年間、食いつなぐことができたのです。
その後4年間は、新築建売と中古住宅の再生を
並行させた仕事がメインとなりました。
特に新築建売事業に関しては『建売=安くて普通の建物』というイメージがあるなかで
独立当初からの考えで、相場より200~300万円程度、高くなってしまうが
それでも選んでもらえるようなセンスの良い建売を造りたいと考えていました。
・建売なのにガレージハウス
・建売なのに塗り壁
・建売なのにシンプルモダン
・・・
実際に販売してみると、お客様の反応は上々で、内心これはいける!!
と思いました。そして4年間、やみくもに事業をやってきましたが、
ある日突然、デザインとは何ぞや?・・・と考えるようになりました。
その後数年かかりましたが、デザインの重要性を本質的に理解し、
自分の中で言葉にできるようにまで深堀しました。
次回は、りのいえが考える、デザインについてのお話です。