今回も、前回に引き続き、収納についてです。
業界では昔よく収納を考える時、収納の床面積は、
「家全体の12%」とることが最低条件と言われていました。
でもそれは昔の話。
今は収納の床面積を考えることはもちろん重要ですが、
収納を平面で見るのではなく、
収納の扉を開けた時の状態の床面積をきちんと考えた方が良いと、私は思います。
昔はキッチンや洗面化粧台の下の扉は開き戸が主流でしたが、
今は引き出しタイプが多いですよね。
キッチンの場合、開き戸より引き出しタイプの方が、
収納効率が3倍良いと言われています。
平面図で見た時のキッチンの面積はかわってないのに、
横から見た時の機能が変わることによって、収納量が増えます。
押入れでも同じことなんです。
空間面積は一緒でも、その中の機能が変わることによって、
収納率が3倍になるのです。
図面ではただの押し入れやクローゼットですが、
その中に取り付ける稼働棚があるかないかで大分変ります。
稼働棚がないと、溢れる物たちは、床に置いてしまいませんか?
そして、下のものが取り出しにくくなる。
上部が有効活用できる稼働棚が付いていると、
スマートに、圧倒的な収納力が実現できますよ。