前回のブログでは、新築後の1年点検では、
以下の3つの不具合がよく見受けられるというお話をしました。
① クロスの剥がれ
② コンクリートの割れ
③ 建具の調整
今日はこの中の「コンクリートの割れ」についてです。
コンクリートは、割れないものはないというほど割れます。
目につくところが割れるか、目立たないところが割れるかの差。
しかも、割れる原因は何種類もあります。
ほとんど起こりませんが、沈下による割れや、
粗悪品による割れもあります。
その中でも、どうしようも防ぎようがないコンクリートの割れは、“収縮クラック”です。
収縮クラックとは、水分量やコンクリートを打った時期によって、
コンクリートから水分が抜け、体積が減ることで発生する割れのことです。
また、中に鉄筋が入っている構造用コンクリートの場合、
収縮クラックも、割れがある程度の大きさになると、
雨が降った時など水が入り、それで鉄筋が錆びてしまい、
コンクリートと分裂してしまいます。
鉄筋とコンクリートは、二つで初めて強くなります。
それがコンクリートと鉄筋で分かれてしまうと、
すごく弱くなってしまうのです。
一般的には0.35mm以下の割れについては問題ありませんが、
0.35mm以上の割れについては、建築会社にご相談ください。