身だしなみの話でもう一つ。
ディズニーランドはキャストの身だしなみがいつもきれいであることを
キャスト任せにはしなかったんです。
一般的に、飲食店などでは制服は社員自身が管理し洗濯させることが多いと思いますが、
ディズニーランドは汚れたらすぐ交換できる仕組みがありました。
だからキャストは毎日、あるいは数日置きにでもすぐに制服を交換できたんです。
キャスト自身に制服の管理を任せっぱなしにすると、必ず制服が汚いままの人が出てくるから、
会社側できれいであるようにする仕組みと言えます。
そこにはものすごくお金をかけていましたね。
そう考えると、ディズニーは5Sの塊といってもよいでしょう。
学校にしても企業にしても、挨拶やマナーはうるさくいわれるけど、
身だしなみは意外と気にしていないことが多いんじゃないかと思います。
逆にディズニーはその身だしなみにすごく厳しい。
ディズニーの身だしなみの徹底は、ディズニーのキャスト数万人がみんな規律を整えて、
みんなが意識を高くなるような状況をつくるためのワザとも言えるんじゃないかな。
これを一般企業にあてはめて考えると、
社長が社員にどのような行動をして欲しかを望むなら、
身だしなみの面からもアプローチしてもいいと思います。
ハウスメーカーにおける望ましい身だしなみという点で考えると、
家を作りたいと望むお客様に対して絶対的に演出しなくてはならないことは、
「誠実」と「信用」のある会社だということ。
それにふさわしい身だしなみとなると一般的にはスーツという風になります。
でも私は必ずしもスーツだけが良いというわけではないとは考えています。
これはまだ感覚的な話ですが。