今回は音についてお話します。
少し話しただけで声が店内に響き渡り、
自分の噛む音が気になるレストランでは、食べた気がしませんよね。
つまり、店内にいるお客様の居心地が悪いということなのです。
それでは、居心地の良い空間にするには、どのような対策をすべきなのでしょう。
①雑音
居心地が良い空間は、実は雑音まみれというのはご存じでしょうか。
会社の事務所も同じで、シーンとしてる方が考えやすいという事もありますが、
音を立てることに気を遣い、集中できなくなることもあります。
そのため、程よい雑音は大事なのです。
当社では、騒音発生器でわざと騒音を出しています。
騒音を発生させて、お互いの音を目立たなくしています。
雑音が自然と発生する業種なら良いですが、
換気扇やサーキュレーターなどで意図的に雑音を作ってみてください。
②音の反響を和らげる
音楽は雑音になりません。
静まり返った空間に音楽をかけても、居心地の悪さは解消されません。
外の音が自然に入ってくる仕組みになっていれば良いですが、
今の建築技術は良くも悪くも気密性が高く、
雑音が外から入ってこないうえ、中の音が響き渡るので、よけい厄介だったりします。
解消するポイントとしては、
・吹き抜けにするなど、天井を高くする
・空間を広くする
・吸音効果のある素材を使用する
・防音の仕組みを作る
などです。
吸音効果のある素材については、手軽なのは絨毯を敷くこと。
また、2階の音が気になるようであれば、
床や天井の材質を変え、2階の音が響かないように工夫することもできます。
これらの対策で、より居心地の良い空間になることでしょう。
余談ですが、店内の音について、昔から気になっていたことがあります。
それは銀行です。
銀行は、ローンや融資など、人生における大事な話をする場所なのに、
パネルで仕切られたブースで話をすることがあります。
隣のブースの声も丸聞こえだし、
待合スペースにいるお客様にも聞こえてしまいます。
これは、どうにかならないかなと、常々思っています。