先日取引先との打ち合わせ中、
「最近の住宅業界で気になる会社はありますか?」と聞かれたので、
お客様の要望に応え、かつ選ばれる会社とはどのような会社なのか、
改めて考えてみました。
まず、住宅に求められる欲求について、
マズローの5段階欲求の視点で考えてみます。
【マズローの5段階欲求】
①自己実現欲求
②承認欲求
③社会的(所属と愛)欲求
④安全欲求
⑤生理的欲求
住宅に求める生理的欲求であれば、断熱性や衛生面、快適性など。
住宅業界では圧倒的に生理的欲求を満たすために尽力している会社が多いです。
お客様も、「高断熱!高気密!」という言葉に弱いですよね。
次は安全欲求。
耐震、水害など、近年の災害から家をつくる際に注視する方が増えました。
外国の場合は核シェルターもあります。
お客様の心には、“安全”という言葉に関しても響きます。
社会的欲求については、住宅で考えると“家族の輪を取り持つこと”。
家族がバラバラにならないような家づくりのことですが、
そこに特化している会社は、少ないです。
このように、住宅に求められるものは、
生きる為の基本的欲求を満たすことが大事です。
承認欲求は、“デザイン住宅を建てること”です。
人は、デザイン性が高いと承認欲求が満たされます。
近年、デザイン性を謳っている会社も増えてきました。
さらに、よくあるローコスト住宅は、5段階のどこに属するか考えてみました。
マズロー5段階欲求は瞬間的な欲求になるので、
「なるべく費用を抑えて、将来に備えたい」とする未来への不安については、
当てはまらないと考えました。
人間の“安定したい欲求”ということになるでしょう。
一連から考えてみて、特に変わったことを行っている会社は無いと感じました。
生理的欲求、安全性欲求を満たす以外に、
りのいえも含め、デザイン性を謳っている会社が出てきたということが、
ここ10年での大きな変革ということではないでしょうか。
家を建てることにおいて、お客様の様々な欲求を満たすことは、当然だという業界です。
そのため、選ばれる会社というのは、“信用”がある会社だと考えます。
要するにブランド力。
ブランド力を持ってお客様と向き合うことで、
“信用”を勝ち取ることができるはずです。