私はもともと、利他の心がとても大事だと感じていましたが、
最近一段階掘り下がって、それが明確になりました。
今までの私の考えでは、利他の対象が不明確でした。
どういうことかというと、
会社活動の中で、「相手の気持ちを考える」の
“相手”が不明確だったということです。
“お客様”と“仲間”の二つはわかっていましたが、
もう一つが“会社”だったことに気付きました。
今までは社長が自分の感情で発言することはダメだと思い込んでいて
必要以上に我慢しすぎていました。
それにより会社の存続(=利益)を無視してまでも
お客様目線、従業員目線を優先しすぎていました。
会社も法人格。
会社の化身が社長。
「社長と副社長の距離は、社長とカバン持ちの距離より遠い」や
「社長は孤独」
という言葉があるように、
経営者感覚に100%一致できる人は経営者以外いないと思います。
経営者と従業員は、別物だからです。
つまり、私の考えとスタッフの考えが、
一致するわけがないということに気付いたということです。
私自身が社長だから、
「私の事を考えて!」とはなかなか言いにくいところがありました。
社長は会社の化身で、会社の事を考えてほしいと気付けたから、
スタッフに「三つの目線で利他の精神を持ちなさい」と言えるようになりました。
自分自身ではなく、
お客様、仲間、会社の事という3つの要件をうまく満たす
重なる部分を見つけなさい。
と言えるようになったのです。
お客様の気持ちを考えて、仲間(後仕事)の事を考えて、会社の事を考えるという、
3つが重なった部分を見つけることができる人は、
素晴らしいスタッフになるのではないかと思います。