先日、26年ぶりに中学時代の恩師にお会いしました。
バスケ部の顧問で、弱小チームだった私たちを、
県の強豪校にまでのし上げていただいた先生です。
当時、弱小チームの私たちに、先生は強豪校との練習試合を組んできました。
私たち自身、負けると思って挑んだ試合でしたが、
意外にも勝ってしまいました。
先生の話では、初めから私たちの代は強いと気付いていたらしいです。
その後も、当時、高校の全国大会に出るほどの高校生チームとの合同練習をしたり、
近所の高校と頻繁に練習試合をしていたりしていました。
今考えると、中学生の練習相手を高校生にお願いしていたということは、
とてもありがたいことだし、なかなかできないことだと思います。
先生は、中学生同士の試合では得られない、
“経験の場”を作ってくれていたのです。
つまり、私たちの知らないうちに、経験の場を広げていてくれたということです。
この話を聞いて、会社にも当てはまるなと思いました。
スタッフに「こういうことが正しいから、こういう行動をとりなさい」
と言ってできる人は、全員ではありません。
言われた本人が納得しないと出来ないからです。
しかし、組織活動において、こちらが要求した行動を、
取れる人と取れない人に分かれるようではだめです。
つまり、本人が気づいて行動に移すのを待っていられないということ。
うちで働きたいと思って入社したのだから、
利他の心等をまずは行動で要求します。
頭で納得してもらうことは二の次で良いのです。
今までは理解してもらうことを待っていました。
しかし、経験がないと理解できません。
だからまずは経験させることが大事だということがわかりました。
たとえば私が「利他の心は大切」と言っても、
利他の心を経験したことがない人には、
どういうことかわかりません。
だからまずは、行動を要求します。
私は今まで、全員に理解させたいと思っていました。
しかし今は、マネージャーにしっかり理解してもらって、
マネージャーが平社員に行動を要求していくという組織にしなければ、
だめだと気付けました。
まず私の右手左手の人に、行動と理解を要求していきたいと思います。