本質シリーズ第7弾は、壁。
“壁”には、みなさんご存知の通り、外壁と内壁があります。
外部の壁である外壁は、外と中を遮断して、
中を守るものです。
大昔なら、動物や泥棒を遮断していました。
今は安全ですので、それらの心配はありませんが、
簡単に壊れるようではだめですよね。
私も壁の本質は初めて考えるので、とても悩みますが、
何を遮断するか考えてみると、
「快適でないもの」を遮断しているのだと気付きました。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚ですね。
例えば、外の騒音、排気ガスの臭い、寒さ、暑さなどでしょうか。
大昔は命を守る物でしたが、
今は、快適さを守る物に変わりましたね。
一方内壁は、五感が快適でなくなるものを遮断することが、
全て良いとは限らなくなります。
①視線について
視線について、プライベートを守るために、壁に囲まれた部屋が欲しいけど、
あまりにも囲み過ぎると、コミュニケーションが分断してしまいます。
②聴覚について
音についても、部屋が防音室みたいに完全に音が遮断されては、
孤独を感じてしまいます。
③触覚について
冷たすぎる、熱すぎる、痛いなど、
こんな内壁は嫌ですね。
つまり、外壁は五感の快適性を維持するために、
不快の元を遮りますが、
内壁は、家族のコミュニケーションのためにも、
遮ってはいけない場合もあるということです。
そして、壁一つ一つに対し、
何を守るのか、何を遮るのかを考えて創っていきたいものです。