社長ブログ

本質から考える⑧“壁の仕上げ材”

本質シリーズ第8弾は、壁の仕上げ材についてです。

 

壁の仕上げ材は、どうあるべきでしょうか。

クロス、塗装、タイル、ウッドパネル、左官…

色々あります。

 

タイル写真

 

それぞれの素材が持っている個性は一長一短。

高いけど、雰囲気の良いもの。

汚れやすいけど、高耐久なもの。

それらの特性を理解した上で考えることが大切なのは、

当たり前です。

 

以前にも言いましたが、壁はキャンバスです。

主役は人とインテリア。

私たちが建築を考える際、

そこに、人とインテリアがある場合、物が置かれた時…

それらが一番イキイキする壁を創らなければならないと思っています。

 

もちろん、壁自体がアピールしても良いと思います。

壁の一部分にポイントを入れたり、

デザインを工夫してみたり。

しかし、よっぽどのことでない限り、そうしてはいけないと私は考えます。

50年後も、そのポイントがあっても良いというくらい、

自分の大好きな素材やデザインでない限り、

壁はキャンバスにするべきです。

 

その代わりキャンバスも責任重大。

人や物を最大限にイキイキさせてくれるキャンバスでなければなりません。

 

各素材について見ていきましょう。

 

一般的なのはクロス。

値段も安く、種類が豊富で雰囲気も色々変えられます。

しかし、使い方を間違えると、とても安っぽい仕上がりになってしまいます。

クロスは、カタログで見るイメージと、

実際部屋に貼ってみた場合とでは大きく異なることもしばしば。

クロスは手軽で普及的なものですが、

意外と難しいので、自分たちのフィーリングで選ぶより、

プロに任せた方が良いかもしれません。

 

では、タイルはどうでしょう。

水回りのモザイクタイルや、暖炉周りのブリックタイルなどありますが、

圧倒的に値段が高いし、個性も強いです。

そのため、壁一面ではなく、ポイント的に一部分に使うことで、

家のアクセントになり、家全体がイキイキしてきます。

個人的にはタイルは大好きで、

なるべく取り入れたいです。

 

今流行りの漆喰。

吸湿効果もあり良いとされていますが、

汚れやすく、割れやすいのが欠点です。

しかし、雰囲気や経年美化の効果は抜群です。

ポイントは、汚れや割れを思い出やその家の味として

楽しめるかどうかです。

 

ウッドパネルも、個人的に好きです。

天井や壁など、色々なところで使えますが、

貼る木によって、和風にも、洋風にも、ビンテージ風にもなるのが特長です。

木の見た目や、触れた感じの温かさは、何とも言えません。

タイルと同じく値段が高いので、ポイントで使うことをおすすめします。

 

これらの一長一短を加味した上で、

壁という名のキャンバスを創り上げていきたいですね。

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