前回、りのいえが目指すべきビジョンの一つとして、
「本物の人を作る」というお話をしましたが、
今日はここを深堀にしていきたいと思います。
ここで言う“本物の人”とは、
真っ当な人ということもありますが、
建築屋としての人づくりを意味します。
どんなに素晴らしい仕組みがあっても、
面接でどんなに有能な人を集めても、
やはりりのいえが正しいとする人を育てることが出来なければ
意味がありません。
今、寿司職人は半年間ほど専門学校に行って、
自分のお店をオープンしています。
まさにこれ。
親方の背中を見て、年数をかけて一人前になるのではなく、
やる気があれば、教えることで早く成長するのです。
会社で考えてみましょう。
スタッフの感謝の気持ちが足りないとか、
相手の気持ちに立って考えることが出来ないなどの場合、
通常の会社の場合、
「感謝しなさい。」
「感謝できる人間になりなさい。」
と言うのではないでしょうか。
しかし、そんなことを言っても、人は簡単に成長しません。
松下幸之助が70歳の時、
「なぜこんな大きな素晴らしい会社ができたのですか?」
という質問に対して、
「作り方を知っていただけです。」
と答えました。
作り方を知らない人が一生懸命やったて、すごい会社を作れるわけがありません。
だけど、作り方を知っていれば、作れます。
資格など、分かりやすい勉強は、やる方も教える方も、
これを教えれば良いという事が教科書等で明確だからわかります。
しかし、素晴らしい会社の作り方は、世の中に教科書が無い。
一見あるように見えるのだけれど、
それを自分の体験として身に付けるのはなかなか難しいです。
実際経営しなければならないし、試練を乗り越える経験をしなければならないから。
要は、そもそも、知らなければできないということ。
体験と知識をセットにしなければならないと私はよく言いますが、
体験だけしてもダメなのです。