今日は庭の話。
車を停めるところ以外の部分です。
前にも少しお話しましたが、
庭は極力、家全体の中間領域にしましょうということ。
家がプライベートの空間で、道路が公共の空間だとしたら、
庭は半プライベートの空間になります。
今は、昔みたいに塀を立てたりしないので、
庭と道路が同じ空間になってしまいますよね。
建物の壁やカーテンだけが仕切りとなるだけの、誰からも見える、
プライバシー性のない空間です。
そうなるとやはり、“中間”の空間が欲しい。
この中間領域があるのとないのとでは、
日常生活の落ち着き具合が大分違います。
特に男性は、大昔より、本能的に獲物に襲われない住まいを欲するため、
中間領域があることで、無意識レベルのストレスが減ります。
つまり、本当の意味での安心できる家が必要なのです。
しかし、中間領域がある家は、
“贅沢な家”と言っていいのではないでしょうか。
そのため、お金がかからない方法で実現できれば最高です。
安価でできるのは、植栽を植える。
そこそこの費用ですが、ウッドフェンスを立てるなど。
また、ガレージを作って、車を目隠しにするように配置するのも手です。
外の出入りにしか使用しない玄関ホールは、
家の中のスペースの中でも、公共に近い場所です。
玄関ホールををリビングと公共の部分の間に設置することで、
中間領域を生み出す工夫もできます。
本当に安心できる家にするために、
一緒により良い中間領域を創っていきましょう。