前回は、床の種類を選ぶうえでのバロメーターが、
4つあるというお話をしました。
①肌触りが良くて暖かい。
②汚れない。傷つかない
③掃除しやすい。
④デザイン性
これら4つのバロメーターの高さは、
1日の中で長い時間を過ごすリビングと、リビング以外で、
変えた方が良いと思います。
なぜなら長時間過ごすリビングは、
肌触りがとても重要になってくるからです。
リビング以外は一瞬歩くだけ。トイレに行くために通るとか。
また、2階の寝室や子供部屋については、寝る時しか使わないので、
肌触りより掃除のしやすさを重視したいため、
合板の固めのフローリングがおすすめです。
無垢材の掃除のしやすさについては、
定期的なお手入れや、水はこまめにふき取る等注意が必要なため、
合板よりは掃除がしにくいという部分もあります。
しかしそこは、傷がついても目立たない、味になるなどで、
バロメーターの低い部分はフォローできるでしょう。
無垢材は一般的には高いイメージが定着しています。
そこは、20年前までは、貴重で珍しい高価な材種を使うことで、
一部の人にしか手が出せなかったためです。
しかし現在は、昔の高級イメージとは違い、
おしゃれでかわいく、カジュアルな感じなので、
金額的にもお手頃になっています。
昔は坪単価3~4万円でしたが、
今は2~2万5千円くらいの材料がおすすめです。
合板だと1坪あたり1万~1万5千円程なので、
リビングだけならそんなに差はありません。
私たちは、長時間過ごすリビングと、
家の顔である玄関のみを無垢材にすることをおすすめしています。
仮に15畳だとしたら、
貼り手間含めて20万円プラスといったところでしょうか。
プラス20万円で、木のぬくもりが感じられる日常にしませんか?