「OK(Hey)、××。カーテンを開けて」
朝、目を覚ましたら枕元のスマートスピーカーに向かってこの一言をかけることで、
カーテンが自動で開き、窓からさわやかな太陽の光を浴びながら起き上がる、
という生活を送っている人の話をたまに聞くようになってきました。
他にもスマートスピーカーで照明やコーヒーメーカーのスイッチをONにさせて、
朝の準備を素早くするなど、住まいのIoT(Internet of Things)化は少しずつ進化していますね。
他にも冷蔵庫や洗濯機もIoT化が進んでいますが、私の考えとしては家電のIoT化は良いですが、
住まい(建築の分野)はある程度、アナログのままでも良いのかなと思っています。
話の都合上、ここでは電気が通っていない従来の製品(例えば照明やカーテンなど)は、
建築の分野、電気が通っているモノは家電という扱いにしたとしましょう。
となると、お風呂にしてもトイレにしても、
最近は建築と家電の境目があいまいなモノが増えてきたことは間違いありません。
ただ、モノによってはIoT化してもそこまで便利じゃないモノはかなりあると思っています。
例えば照明は照度を細かく調光できる製品も増えてきました。
しかし、日常的にそこまで時間帯や状況によって調光する人はいるでしょうか?
何度か調光をしたらそのまま何か月、あるいは何年も過ごすでしょう。
このためにわざわざ何千円、あるいは何万円もかけ、
スマートフォンにアプリを入れてIoT化させる必要があるかというと、私は疑問です。
また、IoT導入後のメンテナンスコストも意外と見落としがちなところです。
例えば数万円、あるいは数十万円かけて、
玄関のドアに離れた場所から施錠・解錠ようにIoT化させたとして、故障したらいくらかかるでしょう。
普通のドアならかからなくてよいコストです。
家は一度建てれば何十年も持ちます。家電はいいところ、10年位でしょう。
となると、住まいのIoT化は価格や使用頻度に見合ったモノをよく考えた方が良いと私は思います。