家づくりを検討する中で、特にこだわりたいいくつかの条件があるはずです。中でも最近、要望される方が増えているキーワードが「平屋」です。開放的でおしゃれな間取りの家づくりが楽しめることや、段差がなく老後も安心なことが魅力な反面、2階建ての住宅に比べて広い敷地がないと満足のいく平屋を建てるのは難しいと思われていました。そうしたデメリットを解消するための方法については以前のブログでもお伝えしたことがあります。
→「広い敷地が必要」は間違い!?限られた予算で満足できる平屋を建てる方法
https://re-neue.co.jp/home/9390
しかし、ここにもうひとつの人気ワードである「ガレージハウス」が加わってくると、少し印象が変わる気がしませんか?実は工夫次第で「平屋」と「ガレージハウス」の2つのワードを取り入れながら、希望通りのお住まいを実現することができるのです。
平屋とガレージハウスが共存するには細長い土地が必要!?
平屋とガレージハウスを同時に叶えようとした場合、上から見て長方形の平屋の隣にそのままインナーガレージを設けるプランが一般的かもしれません。すると長方形の建物はさらに東西に長くなってしまうため、それに見合った土地も当然「東西に長い長方形の土地」が求められます。確かにこのような条件を満たす理想の土地を探そうとするとなかなか苦労するかもしれませんね。
L字の建物で土地の横幅を抑える
ここで少し発想を変えて、建物の形を東西に長い長方形からL字の形状にしてみましょう。つまり、上から見て長方形の平屋の向かって左半分に日当たりをそこまで気にしない部屋、例えば水回りやお風呂、トイレ、収納などを集約させるのです。そして、その南側にインナーガレージを配置することで、上から見るとL字の建物になりますね。こうすることでガレージの横幅分だけ土地の横幅が小さくても問題がなくなるため、土地探しの選択肢がぐっと広がってきます。
南北の幅を抑えるためのもうひと工夫
L字の建物にすることで、横(東西)の広さが抑えられる反面、縦(南北)の広さが必要になってきますが、ちょっとした工夫でそれも最小限に抑えることが可能です。その方法は意外と単純で、ガレージを縦(南北)に設置するのではなく、横(東西)に設置するだけです。
木造建築は可能性の宝庫!
もちろん、実際の家づくりにおいてはいろいろな条件も重なるためそう簡単にうまくいかないこともあります。それでも、プランニングとは“当たり前”という固定観念を変えていくところから始まるものだと考えています。その土地の個性に合わせてプランニングの当たり前を変えていけば、まさに木造建築は可能性の宝庫!「発想ひとつでできないことはないのかも⁉」と思うこともあるほどです。家づくりの良きパートナーと出会うことで、今まで無理かもしれないと思っていたことが叶えられるかもしれません。『りのいえ』はそんな家創りをお客様ひとり一人に寄り添いながらこれからも進めていきたいと考えています。