人生で一番高価な買い物とも言われる住宅。ほとんどの方がローンを組むことかと思いますが、より多くの人が住宅を取得できるようにするため、住宅ローンの一部が税金から控除される制度があります。その制度が今年大きく改正され、今後の家づくりに大きな変化が生じることが予想されています。特に大きなターニングポイントとなってきそうなのが2024年。近い将来、家づくりにどのような影響が生じるのかを考えてみたいと思います。
省エネ基準を満たさないと控除が受けられない!?
今回の住宅ローン控除の改正による最も大きな変更点は、どんな性能の家を建てるかによって、借入限度額が変わってくるようになるということ。具体的には下の表の通りです。
借入限度額 | 2022年入居 | 2023年入居 | 2024年入居 | 2025年入居 |
長期優良住宅・低炭素住宅 | 5,000万円 | 4,500万円 | ||
ZEH水準省エネ住宅 | 4,500万円 | 3,500万円 | ||
省エネ基準適合住宅 | 4,000万円 | 3,000万円 | ||
その他の住宅 | 3,000万円 | ー |
ここではそれぞれの住宅の細かな条件についての記載は控えますが、これは省エネ基準を満たすことが住宅ローン減税の最低条件となることを意味しています。特に、2024年以降に建築確認を受ける新築住宅については、省エネ基準を満たしていないと住宅ローンの減税が一切受けられないようになるのが大きなポイント!これからの家づくりにはそれだけ高い住宅性能が求められるのです。
りのいえの家づくりに影響はあるの?
では、この変更は私たち『りのいえ』にとってどのような影響があるのでしょうか。何しろ、『りのいえ』のコンセプトは「家族と共に成長していくデザイン住宅」。住む人のライフスタイルや好きなテイストに合わせた世界にひとつだけの家づくりを目指してきました。正直、「省エネ」や「住宅性能」といった今回の住宅ローンの控除に関わる部分は、私たちが手掛けるデザイン住宅とは真逆のイメージを持たれることもあり、中には「りのいえでは控除が受けられるの?」と思う方へしっかりとお伝えしなければいけません。
高い住宅性能を証明するための選択肢
私たちは自信をもってしっかりとした住宅性能をお約束します。なぜなら、私たちの家づくりは安心して長く暮らしていくための構造や、快適に住まうための断熱性能などは当たり前にクリアするのが大前提としてあるから。その性能の高さを証明するひとつの方法として、「住宅性能評価書」というものがあります。これは国に認定された第三者評価機関が「構造の安定に関すること」「劣化軽減に関すること」「温暖環境に関すること」「維持管理、更新の配慮に関すること」など、住宅性能が安全であることのお墨付きを与えるもの。『りのいえ』でもこの住宅性能評価書を取得できる住まいを建築しています。
当たり前の省エネ性能とこだわりのデザインを両立
ただし、あくまでこの住宅性能評価書は一定基準以上の住宅性能をクリアしていることの裏付けであり、評価書がなければ基準を満たしていないという意味ではありません。評価書があることで火災保険の減額対象になるなど他のメリットもありますが、評価書の取得に固執するあまり、建築コストが上がってしまったり、間取りやデザインに影響が出てしまったりする側面もあります。『りのいえ』では耐震等級2相当をはじめ、断熱等級や構造面でも住宅性能評価書の基準に適した家づくりをしています。自分たちが思う理想のデザインや家族のこだわりと高い住宅性能を両立しながら、住宅ローンの減税による経済的な負担もできるだけ減らして、「家創り」という人生に一度のイベントを共に愉しんでいきましょう!