家づくりコンセプト

家づくりのポイント

「持続可能な生活=サステナビリティ」を実現する家づくりとは?<構造編>

将来に渡って機能を失うことなく、持続可能な暮らしを維持する「サステナビリティ」という考え方が、経済や産業開発、環境保全などの様々な分野で注目されています。人々のライフスタイルにおいても同様のこの考えの中で、「家」の果たす役割は決して小さくありません。そこで、サステナビリティの観点から家づくりについて考えてみたいと思います。

サステナビリティ住宅の2つの要素

サステナビリティ住宅は、大きく2つの要素に分けることができると考えています。ひとつは文字通り建物の耐久性が十分であること。持続可能な生活を続けるためには、長期に渡って構造も機能性も維持する耐久性が求められます。
もうひとつが家族構成の変化に対応できること。設計やプランニングに左右される要素ですね(こちらについては次回詳しくお話ししたいと思います)。

サステナビリティ住宅が求められる背景

そもそも昔の日本の住宅は30~40年周期のスクラップアンドビルドを繰り返してきました。これは3世帯で暮らす家が多かったため、次の世代に引き継ぐタイミングでの建て替えが可能だった背景があります。一方、最近は核家族化が進んだことで、それぞれの世帯が家を持つ時代になってきています。それに加えて、健康寿命も延びていますから以前のように30~40年しかもたない家では仮に30代で家を建てたとすると、将来の不安が大きくなってしまいますよね。核家族化が進んだことは日本が経済的に裕福なことの現れかもしれませんが、それによって家族が分断されている側面があるのかもしれません。

100年使える家を考える

それでは、これからの家づくりにはどれくらいの耐久性が求められるでしょうか?現在は100歳まで生きるのも珍しくはない時代。先ほど述べたように30代で家を建てたとしてそこから70年の耐久性は最低でもほしいと思いますね。それも「何とか70年もった…」ではなく、構造や機能性を維持しながら、経年美化を重ねる形での耐久性を想定したいところです。そのために、100年使える家を目指していきたいと考えています。

精神的にも経済的にも安心できる家

もちろん、耐久性の高い家を建てるには、ある程度お金がかかってしまうかもしれません。でも、初期投資を渋って安い家を建てたことで、30年後、高齢になったタイミングで大幅なメンテナンスが必要になってしまったら本末転倒です。建てる時にお金がかかったとしても、その後ほぼメンテナンスいらずの家こそ、精神的にも経済的にも安心できるサステナビリティ住宅と言えるのではないでしょうか?

長期優良住宅は本当にサステナビリティ?

最近、よく耳にする長期優良住宅も長期に渡って快適に使用できる住宅のことを指していますが、必ずしも100年使える家とはイコールではないと考えています。なぜなら、日本の住宅において100年もつかどうかの大きなポイントは雨仕舞と通気だから。高温多湿の日本の気候を鑑みると、住宅の中にはほぼ100%水(湿気)が侵入してしまいます。重要なのはその水分をいかに乾燥させることができるかどうか。
何百年も前に建立された神社が木が剥き出しなのに腐らずに建っているのは雨に濡れても乾燥できているから。長期優良住宅の肩書を鵜呑みにするのではなく、雨仕舞と通気の重要性を正しく理解している施工会社を選んでほしいと思います。

りのいえの雨仕舞対策・通気対策とは?

りのいえでは壁の中に入ってしまった湿気に対して通気性を確保する通気金物を全面的に入れています。また、空気の流れが悪いところについていたり下地に被さることがないように、構造をしっかり理解したうえで行っています。
雨仕舞に関しても細かい穴や防水シートのシワを見逃さないよう厳しい検査を行っています。特にりのいえが得意としているガルバリウムの外壁は、鉄板サイディングのため目地から水が入りやすく、より慎重な施工が求められます。扱いは難しいですが、その分耐久性に優れているガルバリウムの特性を把握しながら、100年元気なサステナビリティ住宅を追求していきたいですね。

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