家づくりコンセプト

家づくりのポイント

「持続可能な生活=サステナビリティ」を実現する家づくりとは?<設計編>

将来に渡って機能を失うことなく、持続可能な暮らしを維持する「サステナビリティ」という考え方が、経済や産業開発、環境保全などの様々な分野で注目されています。前回は長期に渡って安心した暮らしを保証する住宅の構造面に着目しましたが、今回は設計におけるサステナビリティ住宅について考えてみたいと思います。

将来的な間取りの変更が可能な工法

前回、将来的に持続可能な暮らしを維持するには100年使える家を目指したいという話をしましたが、中には「子どもの独立に合わせて間取りの変更を考えたい…」という方もいるかもしれません。一般的な木造住宅の工法のうち、2×4工法は壁によって家の構造を保つため、間取りに制限が生じます。一方、在来工法は柱と梁で構造を組み立てるので、比較的自由な間取りが実現できるかと思います。

必ずしも間取りを変える必要はない!?

ただし、「将来的な間取りの変更ができる住宅=サステナビリティ住宅」だとは私は考えていません。実際に、りのいえでもこれまで数多くのリフォームを手掛けてきましたが、「子どもが独立したことで使わなくなった部屋を間取りから変えたい」というような要望はほとんどなく、ふだん使う場所玄関・LDK・水廻り」「をもっと使いやすくしてほしいというものが大半でした。現実的に可変性のある間取り(特に2階)の需要はそこまでないように感じています。

サステナビリティな住宅設計の2つのポイント

では、サステナビリティ住宅において、可変性より重要なポイントは何なのでしょう。私が考える最重要ポイントは「リビングの広さ」と「水回りの機能性」です。長く快適に住める家にはこの2点が備わっています。リビングが狭く水回りが使いにくいと、たとえ構造面に不安がなくても大規模なリノベーションを要し、経済面の負担も生じてしまいます。一方、多少古くてもこの2点さえ押さえられていれば、簡単なリフォームで補修するだけで十分快適に住み続けることが可能になります。

快適に感じるリビングの広さとは?

リビングは家族が集まる家の中心となる場所ですが、リビングが狭いとずっと家族の距離感があまりに近すぎるせいで、ストレスを感じてしまうこともあります。ほどよい距離感をコントロールできるだけの十分な広さを確保したいところです。でも、この快適なリビングというのが実は一番難しいところ。圧迫感や暗さ、風通し、隣の家からの視線など細かい要素が一つでも損なわれると、快適なリビングではなくなってしまいますから…。私が家づくりの中でも特に気をつかう部分です。

水回りの機能性を考える

今の住宅施工技術なら、配管や給水管の耐久性を心配する必要はほとんどないと思います。それよりも水回りの機能性を考える際に重要なのが、「使いやすい動線」かどうか。洗濯から干すまでの作業をスムーズに行えるかどうか、お風呂の使い勝手は悪くないかどうか、この部分が満たされていないと後でリフォームする必要が出てきてしまうと思います。
「快適で広めのリビング」と「使いやすい動線の水回り」。家づくりをはじめる段階でこの2点を意識することで、設計面におけるサステナビリティ住宅が実現できると思います。

Share

Contact

見学会のご連絡・住宅のご相談はこちらから

  • 一覧へ

Category

  • カテゴリーなし
社長ブログ