今回は、ゲーミフィケーションを実現するための7つのポイントの一つ目、
【目標、目的、ストーリー】についてです。
まずこの話をするにあたり、目標と目的の再確認をしたいと思います。
目標とは、到達する点。
1年後にこうなりたい、1年後の瞬間での理想の状態のことを言います。
目標と目的は、混同しがちですが、
目的とは、目標を実現するための理由です。
会社において目標とは、企業理念・ビジョン・年間目標などです。
よく創業塾などで、まずは会社の企業理念を作ろうという話をされますが、
それは、目標がなければ、どこに進んでいっていいのか分からなくなるからです。
次に、目標の立て方を考えてみます。
目標というと、売上や契約数などの数値目標をイメージしてしまいます。
会社存続に利益は絶対条件なので、
数値目標は大切です。
しかし、数値目標(売上や利益)だけにとらわれて、
お客様満足度が低くなってもいいのでしょうか?
そうではありません。
企業理念の実現のためには、
- お客様が喜ぶこと(CS目標)
- 従業員満足度が高いこと(ES目標)
- 会社が存続するための利益がきちんと出ていること(会社目標)
この3つの目標が達成されることが重要なのです。
さらに細分化して考えると、当社の場合、
・デザイン性を数値化して、デザイン性の高い家を建てる、
・引き渡しの際、お客様に喜んでもらえるよう工夫する、
・打ち合わせをもっとわかりやすく進める、
などの目標が出てきますが、これらを『見える化』することが大事です。
目標達成のために何をすれば良いのかを徐々に細分化して明確にすることで、
仕事がストーリーになっていることにも気付けるはずです。
日本人は利益目標にとらわれすぎています。
利益は後からついてくるものなので、利益目標は最後に考えましょう。
それより、“数値化するクセ”を付けることが優先です。
お客様満足、従業員満足、デザイン性…
どうしたら数値化できるのか、経営者は頭を柔軟にして考えなければなりません。
ゲーミフィケーションを実現するにあたり、
数値化を実行することで、良い会社ができるはずです。