私が今まで数多くの住宅に携わってきた中で考えた、
家づくりの本質的な考え・大切な要素を改めてお話したいと思います。
まず第一に、“良い家”とは、家づくりにおける様々な要素のバロメーターが、
平均的に高い家のことだと考えています。
日本人は、「1番はこれ、2番はこれ、3番はこれ…」と優劣をつけたがります。
英語の概念だと、「one of the~」。1番が何個もあるのです。
住宅においてもその考えは大切です。
同じくらい大事なことが並行して何個もあります。
お客様がどれか一つのバロメーターにこだわってしまうと、
たしかにそのバロメーターは伸ばすことはできますが、
その弊害として、他のバロメーターが下がってしまい、
結果、平均的に良くない家になってしまうのです。
日本人の考え方として、どうしても
「一番安い家が欲しい」→一番安い家を作りましょう!
「一番断熱効果が高い家が欲しい」→暖かさだけを追求しましょう!
となってしまいます。
イメージは通信簿です。
“国語だけが5で、他の教科が1”ではなく、
“全教科が3や4”が、家づくりとしてはベストなのです。
さて、その家づくりにおいて大事なバロメーターは何があるでしょうか。
お話していきますね。