規律は、軍隊のイメージではないでしょうか。
規律が弱いと、みんなの個人的な意見が出て、
バラバラな言動が起きやすいです。
そのため、規律を強めておかないと、
働きやすい環境は維持できません。
そういった意味で、規律は大事なのです。
規律を強めることで、衆知経営とは矛盾していると思われがちですが、
実際は矛盾していません。
私もこのことに気付くまで、5~10年かかりました。
私ははじめ、みんなが意見を出しやすい環境にするために、
規律のぬるい会社を作ってしまいました。
そうなると、わがまま言い放題の会社になってしまうのです。
また、規律とは、あいさつやマナーなど、
実務ではない部分のルールを作るということです。
ディズニーランドでも、規律は厳しく、
社員教育が徹底していると思われがちですが、
実際は、実務以外の部分の規律が徹底していることにより、
自然に実務もきちんとこなすことができているのです。
規律が厳しいと、自然と「実務をきちんとこなさなければ…」
という感覚になるのでしょう。
実務をマニュアルだらけにしてしまうと、
モチベーションの低下につながります。
実務には、ある程度自分で考え、
選択できる部分があった方が、やりがいを感じます。