私には、経営者としての悩みがあります。
それは、自分自身で実務をやりたがることです。
これが何でかと考えてみると、
自分に自信がないからだと思います。
私は、実務ができないわけではありませんが、うまくありません。
そこに劣等感があるから、「私はできる！」と思いたい。
実務をやっていると安心するのです。
経営者なので実務をやらないようにしたいのに、ついやってしまう。
私がやらない状況が想像できないのです。
「あのスタッフがいなくなったら…」などと、余計なことを考えてしまいます。
まっすぐに会社が伸びていくことに恐れているのでしょう。
つまり、もしもの時のために、私が実務をできるようになっておこうという状況ではなく、
余計なことを考えなくて済むような状況を作りたいのです。
大手企業は、マニュアルで最低限の品質・サービスを担保しています。
マニュアルは最低ラインですが、
ディズニーランドのようなマニュアルは、
レベルの高い最低ラインです。
その基準は、会社によって違います。
マニュアル以上のサービスをしてはいけないとは誰も言いません。
マニュアルはあくまで最低なので、それより上のレベルであれば、
どのレベルのサービスを提供しても良いのです。
一般的に、“マニュアル＝ロボット”みたいで、
気持ちのこもっていないサービスというイメージがありますよね。
しかしそれは違います。
マニュアルは最低ラインなので、自分でそれ以上のものをやれば良いのです。
マニュアルのない会社は続きません。
マニュアルがなくても、スタッフの意識レベルが高いなら別ですが、
社員数が100、1000、10000人と増えていったらできなくなります。
うちの会社でも、「1か月間の教育で最低限のりのいえの設計・施工ができる」
という仕組みを作っていかなければなりませんね。
