ここからは木材のお話です。
木造は、在来軸組と2×4(ツーバイフォー)に分かれます。
それぞれの細かい違いよりも、木造全体に言えることを書きます。
結論からいうと、木造の良さは以下の4つです。
①コスト(費用)の安さ(RC造やS造より最大50万円以上安いことも)
②耐久性の高さ(通常、建築基準法に沿っているので問題なし)
③耐震性の高さ(1993年以降の耐震基準であれば問題なし)
④メンテナンス性
では、一つひとつ解説していきます。
①コストの安さ…。単純に材料費が高いだけでなく、
職人の数や、流通材料の豊富さなどもあり、木造が一番安価となります。
②法定耐用年数は木造が22年となっていますが、現在の一般的な構法で建てられた家は、
もっと長持ちしますし、メンテナンスのしやすさなども考慮しますと、
木造でも充分に長く使えます。
③耐震性は、木造は鉄骨造と比べて骨組みにほど良い遊び(柔軟性)があり、
地震が起きた際にも揺れの力が分散されます。その結果、全体的な被害が少ないのです。
私の実体験をお話すると、3.11当時、私が住んでいた家は鉄骨造でした。
あの揺れで壁が割れるなど甚大な被害が出たこともあり、
鉄骨造の骨組みの強さゆえの弱みを実感したのです。
④メンテンナンス性はいうまでもなくS造やRC造に比べて安く、手入れもしやすいのです。
木という材料の加工のしやすさ、流通材料の豊富さ、職人の多さなどが影響しています。
このように、木造のメリットは大きいのですが、現在の木造住宅において、
皆さんがあまり知らない重要ポイントがあります。それは雨仕舞いと通気です。
次のブログでご紹介します。