社長ブログ

ハザードマップ浸水想定区域にかかる土地について③~沈まない家づくり~

前回は、ハザードマップ浸水想定区域の土地を購入した際、

家を建てる上で重要なのは、火災保険の水災補償というお話をしました。

今回は、家を建てる際の工夫についてお話します。

 

まず大事なことは、例えば浸水想定1mの場合、ポイントとなる場所から1mの所に、

1階の床がつかないようにするということです。

要するに、基礎までは沈んでも良いのですが、

床下の断熱材部分には触れないようにするということです。

 

1985年頃、福島市をはじめとした阿武隈川沿いの市町村が、

豪雨により被害を被った、「8.5水害」という水害がありました。

そのときに沈んでしまった過去がある家を、

私たちが建て替えしたことがありました。

当時の浸水の高さがわかっていたため、

その高さが1階の床につかないように建てました。

そしたら、昨年の台風の際、

ちょうどその高さより上には水が上がらなかったのです。

もちろん基礎は水浸し。

しかし、建て替えの際に水抜き穴をつけていたので、

自然と水が抜け、家自体のダメージは全くありませんでした。

 

もし床下の断熱材が濡れていた場合はどうだったのでしょうか。

濡れたままにしておくと、1階全域にカビが生えてしまいます。

そうするとカビによる健康被害も生じるでしょう。

 

水害によるリフォームにおいて、

表面だけキレイにして終わりという業者もたくさんいます。

お客様の予算の関係もあるため何とも言えませんが、

その家に住むことで病気になってはどうしようもありません。

 

どんな水害が起こるかわからない世の中ですので、

沈まない家づくりと火災保険の水災補償については、

ご家族で今一度考えてみてはいかがでしょうか。

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