これからの季節、気になってくるのが断熱性ですよね。
今日は断熱性のお話です。
家づくりを考え始めたばかりのお客様が、
りのいえのデザイン性に惹かれてご来店いただいた後、
断熱性を謳っている大手ハウスメーカーに出向き、
営業マンの説明を何も疑わず信じて帰ってくることがあります。
「断熱がすべて」だと言って。
本当にそうでしょうか?
結論から言うと、りのいえの断熱性はすごく高いです。
今どき当たり前だから、わざわざ強みにして打ち出していないだけです。
きちんと計算して非常に高い断熱性を備えていますが、
弊社にとって、断熱性は当然のことなので、
あまり表には出していませんでした。
そのため、お客様から「表に打ち出した方が良いですよ」と、
言われたこともあります。
当たり前すぎて、私たちも言うのを忘れてしまうのです。
「C値」「UA値」などと言って、数値に翻弄されてしまう人がいますが、
それは子供の受験勉強と同じです。
親は、テストの点数など、数値化されているわかりやすいものばかりで比較してしまいますよね。
本当に大事な、人の気持ちを考えること、道徳心、素直な心などは
数値化できないので、気にも留めません。
すると、勉強はできるのに、人の気持ちが考えられない、片づけられない、わがまま…
という人間に育ってしまいます。
勉強だけできても何の役にも立ちません。
それならば、整理整頓できる、人の気持ちのわかる人間に育った方がいいのに、
そちらは誰も気にしないのです。
これと同じことが住宅でも起きています。
本当に大事なことは何でしょうか?
北極や北海道にでも住むと言わない限り、断熱性ではありません。
福島は東北ですが、北海道よりだいぶ暖かいですよね。
家づくりのバロメーターとして大事なことは何かと言われたら、
「住みやすさ!」と答え、家事導線が楽だとか、
道路の視線が気にならず、心の底から落ち着けるリビングなど、
過ごしやすい家を考えます。
しかし、日が当たらなくて肌寒くて薄暗い…だけど断熱性は完璧!
という家で本当に良いのですか?
という話です。
断熱性は、大事なバロメーターのうちの一つですが、
一番ではありません。
他がなかなか数値化できないから、数値化されている断熱性に目が行きがちなのです。
断熱性だけで家づくりを考えると、絶対後悔しますよ。