前回に引き続き、断熱性についてです。
今日は、断熱性の話でよく耳にする、「C値」「UA値」のお話です。
まずC値について。
C値とは、家にどのくらい隙間があるのかを示した値です。
1平方メートルあたりに存在する隙間の面積を示す数値で、
値が低ければ低いほど高気密住宅とされています。
昔は3.0や4.0で隙間だらけでしたが、
今は1.0前後が標準です。
よほど特殊な要因がない限り、1.0前後になります。
もちろんりのいえも、1.0前後です。
1.0以下であれば、0.5だろうが0.8だろうが、
こだわるほどの差ではありません。
その小さい値で争うのであれば、
他に労力を使って!良い素材を使って!と声を大にして言いたいです。
数値に過剰に敏感になってしまうのは、数値に踊らされているだけです。
本質的に使いにくい家であっては意味がありません。
C値は検討中の他メーカーより0.2高いけど、
外壁塗装を20年おきに100万円かけて行わなければならない…
と言っては本末転倒です。
ドアの開閉回数をいかに少なくするか考えた方が、
断熱性を高める効果は、何倍にも上がります。
次はUA値。
UA値は、どれくらい熱量が建物の外に逃げるか、入ってくるか、
という値です。つまり、断熱性の高さの話です。
C値は現場で実測しますが、UA値は理論上の計算式で表します。
こちらも数値が低ければ低いほど良いとされています。
りのいえでは、UA値に直接関わってくる断熱材も、
大手ハウスメーカーが使っているようなものと同等のを使っています。
一般的な性能を有しているものです。
UA値も0.1、0.2の差で競い合うのはやめましょう。
差なんかわかりません。
家は、食べ物や洋服などと違って、“まちがえない買い物”です。
だからこそ、0.1の差にこだわってしまう気持ちもすごくよくわかりますが、
他の重要項目(家事動線、プライバシー性、耐久性、デザイン性、経年劣化など)が
抜け落ちない家づくりをおすすめします。