社長ブログ

家づくりで一番大切なことは断熱性ではない③~魔法瓶から考える断熱性~

またまた断熱性のお話です。

今日は、魔法瓶から断熱性を考えます。

 

さて、2つの魔法瓶を買いました。

一つ目の魔法瓶は、本体と蓋の間に隙間がある、C値の低い壊れた魔法瓶です。

また、UA値も低く、蓋が閉まっていても真空されないので、

お湯を入れてもすぐに冷めてしまいます。

二つ目の魔法瓶は、隙間がなく、真空もされる高性能の魔法瓶です。

 

さて問題です。

Q この二つの魔法瓶の水の温度はそれぞれ何度でしょうか?

 

A 答えは、「同じ温度」です。

 

壊れた魔法瓶に100℃の熱湯を入れたとしましょう。

高性能の魔法瓶には60℃のお湯を入れます。

1時間後、壊れた魔法瓶は80℃で、高性能の魔法瓶は60℃のままでした。

壊れた魔法瓶は20℃も下がりましたが、高性能の魔法瓶は下がりません。

 

しかし、1時間後に温度が低いのは、高性能の魔法瓶です。

 

何が言いたいのかというと、いかに高性能の魔法瓶でも、元々の温度が低ければ、

あまり意味がないということです。

つまり住宅で考えると、エアコンやストーブなどの熱源のパワーが弱ければ、

意味がないということです。

こういったことは結構あります。

 

熱が逃げないための気密性(C値)と断熱性(UA値)です。

家の中を何かで暖めないと効果が出ないということは、

意外とみなさんわかっていないように感じます。

 

また、エアコンを適切な位置につけることも、断熱効果を上げるためにとても大事なことです。

基本的には長手方向に取り付けます。

吹き抜けがあれば、シーリングは必須です。

空気の対流計画も大事ということです。

窓の配置は特に大事です。

 

C値、UA値はある程度の値であれば問題ない。

室内の熱源を最適に保つ。

この二つのバランスが良ければ、納得のいく断熱効果が得られるでしょう。

①気密性と断熱性と窓の配置

②バランスの良い熱源の選択と配置

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