前回は、起業して10年経った会社が20年残れる会社になるためには、
「改善力」が大切だという話をしました。
今日はその「改善力」について考えていきます。
10年目から20年目まで残れる会社というのは、
若い人からいろいろな意見を集めて改善し、それを身に付けられた会社です。
10年目までは、社長の想いがピタッと合っているので、改善力は要りません。
しかし、ここからさらに10年残るためには、
社長自身の感覚を変えていかなくてはなりません。
感覚を変えるということはとても難しいことです。
自分では違うなと思っても、
「若い人が言うのだから、若い人の感覚はそっちなんだな!」
と素直に受け入れられるかどうかです。
うちのようなデザイン系の住宅会社にはよくある話ですが、
“かっこいい”の価値観は、10年で変わってきます。
ファッションなんかもそうです。
若い人のファッションや、自分より高齢の方のファッションを見て、
そのおしゃれに疑問を持つことありますよね?
商売と考えたとき、その基準をどこに合わせればいいのでしょうか。
りのいえの場合、これから家を購入する人たちの年齢から考えると、30代。
そうなると私自身が50代になった時、そのお客様との10歳以上の年齢差を、
柔軟に認めることができるかどうかが重要になってきます。
ファッションのように、「今はそういうファッションがおしゃれなんだね」
と、時代と共に柔軟に形を変えていくしかありません。
しかし、柔軟に形は変わるとは言いましたが、形を変えていいのは表面的な部分で、
“デザイン性の高い住宅を建てる”
“高耐久の家を作る”
など、コアな部分は変えてはいけません。
なぜ変えてはいけないか、次回お話しますね。