引き続きこの前参加した松下経営塾でのお話です。
みなさん、「熱海会談」はご存じでしょうか。
経営者や経営を学んだことがある方なら、耳にしたこともあると思います。
熱海会談とは、松下幸之助が会長になり3年後、
大不況により松下電器が岐路に立たされていた際、
熱海に販売店など全関係者を集めて行った会議のことです。
熱海会談では、議論は大揉め。
販売側も松下電器側もお互いの主張をぶつけ合い、平行線でした。
しかし、最終日の3日目、突然松下幸之助が突然謝罪したのです。
彼が本気の謝罪をしたことで、両者のわだかまりが消え、
連帯感が生まれました。
という様な話でしたが、この講演で気づかされたことは、
今まで微塵も大事に考えていなかったことでした。
それは、経営者には“演出”が必要だということです。
会社は、改善に改善を積み重ねて進めていくものですが、
改善方法を考えた際の伝え方が、とても大事だったのです。
松下幸之助の謝罪という劇的演出同様、
孫正義も、スティーブ・ジョブズも伝え方の演出にこだわっています。
内容が重要なのはもちろん、伝え方にこれだけこだわり、
「伝え方」がより効果的であればあるほど良いのです。
伝え方によって、聞く側のモチベーションも変わってきます。
伝えるだけではなく、浸透させるために必要なのはやはり“演出”なのです。
“演出”が重要だと気づかされました。
私も今後、ただ伝えるだけでなく、
伝え方の部分をじっくり考えていきたいと思いました。