前回は、起業して10年目から20年目に向けて、
社長のそれまでの感覚を変えて、若い人たちの感覚を採用するべきですが、
芯のコアな部分は変えてはいけないという話をしました。
社長が切り替わる時によくあることが、その“コアな部分”を変えてしまうこと…。
わかっていない2代目3代目が、「こんなのは古い」と言って、
絶対変えていけないコアな部分を変えようとしてしまいます。
それを阻止するためにも、先代の社長がきちんと、
「会社のコアな部分はこれ、これが大事」
という理念的なものを出しておくことが大切になってきます。
人間のほとんどは感覚で行動してしまうから、ちゃんと伝えるという意味で、
言葉や形で表現しておかなければなりません。
これが、20年生き残れる会社が0.2%しかない理由の一つだと思います。
そのコアな部分として、商売において大事なのは何かと言ったら、うちの場合、
“デザイン性の差別化”、
“お客様のためにと思える職場環境をいかに作れるか”
など、いくつかありますが、一番大事なのは信用です。
「信用」という土台の上に大事なコアな部分が乗っかり、
さらにその上に表面的なものが乗っかります。
その『信用』が形成される方法は何があるでしょうか?
例えば宣伝。
小さい会社なのに、すごく大きい会社だと思わされたことはないですか?
これは詐欺的な手法の場合もありますが、会社を大きいと思わせることで、
『信用』を得ていますよね。
他には、スタッフの数、スタッフのマナーや一流ホテル並みのサービスなどがあります。
CMやロード看板もそうです。
「こんなゴールデンタイムにCMをやっているんだ!」というところから生まれる『信用』。
りのいえの場合、映画館でCMを放映していることが当てはまります。
『信用』の土俵をいかに築いていくかが大切。
この土俵を築いていくことで、仕事がスムーズに進むからです。
ブランド力があると、営業もとてもしやすくなりますしね。
『信用』の土俵ができていると、やっていることは平凡でも、それだけで食べていけます。
さらに差別化された商品があると安心です。
大手企業はそれをわかっています。
ちなみに、商品の金額が高ければ高いほど『信用』の重要度が高まります。
住宅はもちろん、保険会社や車もそうですよね。
ここまで、10周年を迎えてのマイナス的な話が多かったと思いますので、
次回からはプラスなお話をしたいと思います。