前回までの経済や景気の話から、日本人のお金の使い方について考えてみます。
景気が良いとテンションが上がり、無駄にお金を使ってしまうと思われがちですが、
今の日本人（主に若い人）を見てもわかる通り、物欲がありません。
ゆったりとした時間が欲しいとか、
安定した生活が欲しいという人が増えているように感じます。
30～40年前は、物が欲しくて人はお金を使っていました。
一方今は、時間を買いたい。時間のためにお金を使っているのです。
たとえば、ショッピングモールで買い物をする際も、
家族みんなで楽しく時間をつぶすためにお金を使うのではないでしょうか。
また、家族で出かける車を考えてみましょう。
ワンボックスカーでDVDを観ながらゆったりと行きたいですよね。
つまり、ワンボックスカーだからこそ実現できる時間が欲しいから、
ワンボックスカーを購入するのです。
キャンプも同様です。特別なひと時が欲しいからキャンプ用品が欲しいのです。
昔の物欲も、考えの先には時間のためのお金の使い方があったかもしれません。
しかし、そもそも物が無い時代でしたので、そこまで行きつきませんでした
今は物のチョイスがたくさんあるので、
「これを買うと、こういう時間になる」「あれを買うと、ああいう時間になる」
というように、特別な時間の選択肢が広がるお金の使い方ができます。
りのいえの隠れたコンセプトも同様です。
せっかく家を創るのであれば、楽しい時間が過ごせる空間に住みたいと思いますよね。
そういう時間のためには、りのいえの家が必要だと思ってくだされば嬉しいです。
