今、プロの建築家を育てるコツを考え始めています。
今の段階ではわからないが、今後うちの会社が大きくなっていったとき、
建築のプロを仕組みとして増やしていかなければならないと思っているからです。
資格を取る等は、レベルを上げるには効果的なことですが、
感覚で設計している人がいかに多いかということが問題です。
感覚はもちろん大事ですが、感覚を認知した状態で設計してほしいのです。
以前聞いた建築家の先生のお話では、
その先生は、デザインを重視しているが、感覚でやっているのではなく、
“いかに線を消すか”という考えを元に、デザインをするそうです。
シンプルかどうか。
それを極めていくと、デザイン住宅になっていくそうです。
建築というのは、無数にある可能性の中から答えを見つけていくので、
感覚も大事な反面、大元の本質的な部分も重要になってきます。
では、そのような、建築について一つ一つ掘り下げた考え方ができるようになるには、
どういう教育方法がいいのでしょうか。
私は、図面と実物のスケール感や質感が、本当に合っているのか疑問です。
本当のスケール感をリアルに想像できて設計してる人はどれだけいるのでしょうか。
仮にそれが建築士の頭の中でできていたとしても、お客様には伝わりません。
建築家の頭の中では正解でも、それをお客様に思い描かすことができないなら不正解。
でもそれはしょうがないという風潮があります。
これは問題です。
だから、3度目じゃないと良い家が建たないと言われるのです。
では、質のいい建築士とは何か。
それは、頭の中のイメージを図面とかに見える化することができるかどうかです。
私はそれを分かっている人を育てなければならないのです。
以下の3つの方法で、
イメージを正しく見える化する技術を伝えていきたいと思っています。
①実物大空間模型
②素材
③ディテールと施工
②、③については次回お話します。